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Academic year: 2021

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熊本大学エ学部附属ものづくり創造融合エ学教育センター平成18年度年次報告書

新しい保存。再生のかたち

~|日熊本大学講堂「孤風院」における足湯製作~

建築学科3年増田彩乃担当教員:田中智之

1.旧熊本大学講堂「孤風院」

「孤風院」は熊本高等工業学校(現熊本大学工学部)の 講堂察して明治四十一(1908)年に落成した建物で、老 朽化が進み解体が決定された昭和五十一(1976)年、前 熊本大学工学部教授で建築家の木島安史氏に買い取ら れ、阿蘇町の現地に移築されました。

移築後、「孤風院」は木島氏の自宅兼アトリエとして 使用されましたが、激しい老朽化のため、住みながら の再生工事が続けられ、それは木島氏が他界する前年 (1991年)まで続けられました。

その後は木島家の別荘として使用されると共に、有 志による「孤風院の会」の活動の場として使用され、「孤 風院」は維持継承されてきました。

巳施エ活動概要

施工活動は熊本大学のものクリ工房、工学告 孤風院で行いました。以下は工程の概要です

リエ房、工学部実験棟、

コンクリート独立基礎製作

木材を用いて独立基礎の型枠を作製する。

鉄筋を加工して型枠に配筋を行う。

型枠にコンクリートを打設し、養生する。

基礎工事

足湯を製作する位置を把握し、地面を掘る。

砂利を敷き、調合したコンクリートを流し込む。

養生後、事前に作製した独立基礎を設置する。

部材加工

足湯や縁台を作製するための木材や金物に 墨いれをし、加工する。

足湯本体製作

基本的なフレームをつくり、基礎に建てる。

フレーム同士を他の部材でつなぐ。

骨組みの上に浴槽を形成する板を固定する。

補強材などで固める。

屋内縁台製作

既存本棚にフレームを付け加える。

板を固定する。

塗装

浴槽は防水塗料を重ねて塗り、防水層を形成し、

トップコートを塗布する。

その他の部分は色あいや耐久性などに合わせた 塗料を塗り重ねる。

蓋製作

足湯の形状に合わせてシートを加工する。

ワイヤーなどで作った金物でシートを固定する。

2.足湯

今回の活動では熊本大学、熊本県立大学、崇城大学、

九州東海大学の4大学の学生が集まり、指導教員、講 師と共に、孤風院を維持する技術とデザインの研修を 兼ねて「足湯」を実際に設計・施工しました。

2005年4月に活動が開始され、2006年9月30日 に足湯本体が完成しました。

a窓湯

「五感全てを用いて空間と接する」ことを課題に掲 げ、製作した足湯を「窓湯」と命名しました。

「窓湯」は窓辺に座り、風景を楽しみながら浸かる 足湯です。孤風院の中と孤風院の外を繋ぐと共に、お 湯を通じての交感装置という意味も込められています。

4.設計活動概要

チームを作り、模型やスケッチを用いたワークショ ップを繰り返して設計を進めました。講師やOBを迎 えてのワークショップも行いました。

2005年度は最終的に3チームが各自設計案のモッ クアップを孤風院の窓辺に製作しました。

2006年度は前年度の成果を踏まえた設計活動に加 えて孤風院の実測、建設現場見学、部材加工場見学、

木材を用いた実験などを行い、設計活動に活用すると 共に自力施工のための準備としました。

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参照

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